ドルコスト平均法をドルと日本円で併記して解説します。具体的な金額や価格は概算であり、為替レートによって変動することがありますので、その点をご留意ください。
ドルコスト平均法の基本
- 定期的な投資: 定期的に一定額を投資します。例えば、毎月$100(約15,000円)を投資する場合を考えます。
- 購入単価の平均化: 投資するタイミングによって価格が異なるため、一定額を投資することで、高い時には少量、安い時には多量の資産を購入します。これにより、購入単価の平均が取られます。
- リスク軽減: 一度に大きな額を投資するのではなく、分散して投資することで、市場の価格変動リスクを軽減します。
具体例
毎月$100(約15,000円)をある株式に投資する場合、株価が以下のように変動するとします:
- 1月: 株価が$50(約7,500円)だった場合、$100 ÷ $50 = 2株(約30,000円)
- 2月: 株価が$40(約6,000円)だった場合、$100 ÷ $40 = 2.5株(約37,500円)
- 3月: 株価が$60(約9,000円)だった場合、$100 ÷ $60 = 1.67株(約25,000円)
- 4月: 株価が$55(約8,250円)だった場合、$100 ÷ $55 = 1.82株(約27,500円)
各月に$100(約15,000円)を投資すると、合計で以下のような株数を購入することになります:
- 1月: 2株
- 2月: 2.5株
- 3月: 1.67株
- 4月: 1.82株
合計で、8株を購入したことになります。この8株の平均購入価格は以下のように計算します:
- 総投資額: $100 × 4 = $400(約60,000円)
- 総購入株数: 2 + 2.5 + 1.67 + 1.82 = 8株
- 平均購入価格 = 総投資額 ÷ 総購入株数
- 平均購入価格 = $400 ÷ 8 = $50(約7,500円)
メリット
- リスク分散: 市場のタイミングに依存せず、価格変動リスクを減らせます。
- 心理的負担の軽減: 一度に大量の資金を投資することなく、定期的に投資するため、投資判断が簡単になります。
- 自動化: 定期的に設定した額を投資するため、計画的に投資が行えます。
デメリット
- 上昇局面での機会損失: 市場が上昇しているときに一度に投資しなかった場合、利益を逃す可能性があります。
- 短期的なパフォーマンスが鈍化: 短期的な投資機会を捉えることが難しく、急激な価格変動から利益を得にくいことがあります。
ドルコスト平均法は、長期的に安定したリターンを目指す投資方法として、特に長期的な資産形成を目指す場合に有効です。
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