基本情報処理技術者試験は、情報処理の基礎的な知識を問う国家資格です。この資格を取得するためには、以下の要件を満たす必要があります。
【資格要件】
- 年齢・学歴・経験年数に制限はありません。
- 受験資格は問われません。誰でも受験可能です。
【試験の構成】
- マークシート方式のペーパー試験です。
- 合格基準点は満点の60%以上です。
- 試験時間は90分です。
- 全て4者択一方式の問題で構成されています。
【出題範囲と出題の傾向】 出題範囲は以下の5領域に分かれています。
- システム構成要素
- ハードウェアとソフトウェアの基礎知識を問う問題が出題されます。
- CPUやメモリ、入出力装置、OSなどの基本事項が対象となります。
- ソフトウェア構成要素
- アプリケーションソフト、プログラミング言語、開発ツールなどの基礎知識を問う問題がでます。
- オフィス製品の操作方法など、具体的な製品に関する問題も出題されることがあります。
- データベース構造
- データベースのデータモデル、設計、操作に関する基本的な知識を問う問題が出題されます。
- ER図の読み取りやSQL文の基本的な構文などが対象となります。
- ネットワーク構造
- ネットワークの基本構成、通信手順、インターネットの仕組みなどの基礎知識を問う問題がでます。
- IPアドレスやポート番号の基礎なども重要な対象事項です。
- システム管理・運用
- システムの信頼性、セキュリティ、ファイルの管理など、システム管理・運用の基礎知識を問う問題が出題されます。
- インシデント対応、リスク管理などの問題も含まれることがあります。
【試験対策のポイント】
- 幅広い範囲から出題されるため、参考書やテキストでしっかり基礎を学習することが重要です。
- 過去問題を解くことで、実際の問題の傾向や分野別の重点事項を把握できます。
- ムズカシイ難解な用語よりも、基本の確認が肝心です。定義や基礎概念を確実に理解しておきましょう。
- 時間配分に注意して、解けそうな問題から先に解いていく作戦が賢明です。
基本情報処理技術者試験は、基礎的な知識を問うだけに、万人に受験可能な試験といえます。しかし、幅広い範囲が出題対象となるため、計画的な学習と十分な対策が必要不可欠です。着実な対策を行えば、合格は十分に可能な試験だと言えるでしょう。
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