Linuxの魅力は、その多彩なコマンドラインツールにあります。ここでは、日常生活や開発作業で役立つさらに便利な10個のLinuxコマンドを紹介します。
1. awk: テキストデータの抽出と加工
awk
コマンドは、テキストファイルを処理して特定のデータを抽出したり、加工したりするのに便利です。例えば、CSVファイルから特定の列を抽出する場合:
awk -F',' '{print $2}' data.csv
これで、data.csv
から2番目の列のデータが抽出されます。
2. sort: ファイルのソート
テキストファイルの行をソートするには、sort
コマンドを使用します。例えば、ファイル内の数値を昇順でソートする場合:
sort -n numbers.txt
これで、numbers.txt
の数値が昇順でソートされます。
3. cut: テキストの列の切り出し
テキストファイルから特定の列を抽出するには、cut
コマンドが便利です。例えば、CSVファイルから1〜3列目を抽出する場合:
cut -d',' -f1-3 data.csv
これで、data.csv
から1〜3列目のデータが抽出されます。
4. head/tail: ファイルの先頭/末尾の表示
ファイルの先頭または末尾の数行を表示するには、head
およびtail
コマンドを使用します。例えば、ファイルの先頭から10行を表示する場合:
head -n 10 file.txt
これで、file.txt
の先頭10行が表示されます。
5. tee: パイプラインの途中でファイルに書き込む
コマンドの出力を標準出力だけでなくファイルにも書き込むには、tee
コマンドが使えます。例えば、コマンドの出力をファイルに書き込みながら画面にも表示する場合:
ls -l | tee output.txt
これで、ls -l
の結果が画面に表示され、同時にoutput.txt
にも書き込まれます。
6. du: ディレクトリのディスク使用量の確認
特定のディレクトリのディスク使用量を確認するには、du
コマンドを使用します。例えば、カレントディレクトリ以下のディスク使用量を表示する場合:
du -sh .
これで、カレントディレクトリのディスク使用量が人間に読みやすい形式で表示されます。
7. watch: コマンドの定期実行
特定のコマンドを定期的に実行して結果を表示するには、watch
コマンドが便利です。例えば、ログファイルの更新を監視する場合:
watch tail -n 10 log_file.txt
これで、log_file.txt
の最後の10行が定期的に表示されます。
8. xargs: コマンドに引数を渡す
xargs
コマンドを使用して、標準入力から受け取ったデータを別のコマンドの引数として渡すことができます。例えば、ファイルのリストからrm
コマンドでファイルを削除する場合:
ls *.txt | xargs rm
これで、カレントディレクトリの.txt
ファイルがすべて削除されます。
9. alias: コマンドのエイリアス設定
よく使うコマンドに短縮形のエイリアスを設定するには、alias
コマンドが役立ちます。例えば、よく使う長いコマンドにエイリアスを設定する場合:
alias ll='ls -l'
これで、ll
と入力するだけでls -l
が実行されます。
10. cron: タスクの定期実行
定期的に実行するタスクをスケジュールするには、cron
を使用します。例えば、毎日午前3時にスクリプトを実行するには:
0 3 * * * /path/to/script.sh
これで、script.sh
が毎日午前3時に自動的に実行されます。
これらのコマンドを使って、さまざまなシナリオで作業効率を向上させましょう。Linuxの豊富なコマンドラインツールを使いこなし、より効果的にタスクを処理する方法を見つけてください。
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