Linuxの魅力は、その豊富なコマンドラインツールにあります。今回は、さらに便利な10個のLinuxコマンドを紹介します。これらは、日常のさまざまな作業に役立ちます。
1. find: ファイルの検索
大量のファイルから特定の条件でファイルを検索するには、find
コマンドが役立ちます。例えば、ホームディレクトリ以下のすべての画像ファイルを検索する場合:
find ~/ -type f -name "*.jpg"
これで、~
(ホームディレクトリ)以下のすべての.jpg
ファイルが検索されます。
2. tar: ファイルのアーカイブと解凍
ファイルやディレクトリを圧縮(アーカイブ)したり、解凍するには、tar
コマンドを使用します。例えば、ディレクトリを圧縮する場合:
tar -czvf archive.tar.gz directory_name
これで、directory_name
がarchive.tar.gz
という名前の圧縮ファイルになります。
3. wget: ファイルのダウンロード
インターネット上のファイルをダウンロードするには、wget
コマンドが便利です。例えば、ファイルのURLを指定してダウンロードする場合:
wget http://example.com/file.zip
これで、file.zip
が現在のディレクトリにダウンロードされます。
4. df: ディスク使用状況の確認
ディスクの使用状況を把握するには、df
コマンドを使用します。例えば、現在のマウントされているファイルシステムの使用状況を確認する場合:
df -h
これで、ディスクの空き容量や使用中の容量が表示されます。
5. grep: テキストのフィルタリングと検索
grep
コマンドは、テキストファイル内で特定のパターンを検索して抽出するのに便利です。例えば、ログファイルから特定のエラーメッセージを検索する場合:
grep "Error" log_file.txt
これで、log_file.txt
から「Error」という文字列を含む行が表示されます。
6. sed: テキストの置換と加工
テキストファイル内の特定の文字列を置換したり、加工したりするには、sed
コマンドが役立ちます。例えば、ファイル内の「old」を「new」に置換する場合:
sed -i 's/old/new/g' file.txt
これで、file.txt
内のすべての「old」が「new」に置換されます。
7. top: システムのリソースモニタリング
システムのリアルタイムのリソース使用状況(CPU、メモリなど)を監視するには、top
コマンドが有用です。例えば、現在実行中のプロセスを表示する場合:
top
これで、リアルタイムのシステムリソースの使用状況が表示されます。
8. scp: ファイルの安全なコピー
リモートマシン間でファイルを安全にコピーするには、scp
コマンドを使用します。例えば、ローカルファイルをリモートサーバーにコピーする場合:
scp file.txt user@remote_host:/path/to/destination/
これで、file.txt
がremote_host
の指定したディレクトリにコピーされます。
9. awk: テキストデータの処理とレポート作成
awk
コマンドは、テキストファイルを行単位で処理し、データの抽出やレポートの作成に役立ちます。例えば、CSVファイルの特定の列を抽出する場合:
awk -F',' '{print $1}' data.csv
これで、data.csv
から1列目のデータが抽出されます。
10. history: コマンド履歴の確認
過去に実行したコマンド履歴を確認し、再利用するには、history
コマンドが便利です。例えば、最近実行したコマンドを表示する場合:
history
これで、過去に実行したコマンドとそれに対する番号が表示されます。
コメント